骨格の施術をしているせいか、
人の姿勢や動きを見る癖があります。
散歩していても、
スーパーにいても、
電車の中でも、
TVの中の人も、
つい見てしまいます。
昔は、細くて、足が長くて、
背筋がまっすぐな人を見ると、
きれいだなと思っていました。
ヨガをやっていたこともあり、
とにかく身体が柔らかいことが大事だと思っていました。
でも、施術を続けるうちに、
少し見方が変わりました。
今わたしがきれいだなと思う人は、
ただ細い人ではありません。
呼吸ができていて、
力みが少なくて、
自然に立っている人。
そして、
そういう人は動きもきれいです。
それから、きれいな姿勢と聞くと、
思い浮かぶのは子どもの身体です。
子どもって、
頭が大きいですよね。
頭身バランスだけで考えたら、
大人の方が整っているはずです。
それなのに、
子どもの身体ってきれいだなと思うのです。
なぜだろうと考えると、
身体が無理なく積み上がっているからかもしれません。
足の上に骨盤があり、
骨盤の上に肋骨があり、
その上に頭がある。
重心がずれずにキレイに積み上がっています。
どこかだけが頑張って支えている感じがありません。
重心も自然と真ん中にあって、
身体に余計な緊張感がないのです。
そして、わたしがよく見ているのが肋骨です。
子どもの肋骨は立体的です。
横にも後ろにも広がりがあり、
呼吸をすると大きく動きます。
だから呼吸も深いし、
身体もしなやかに動きます。
でも大人になるにつれて、
少しずつ肋骨の形は変わっていきます。
長時間同じ姿勢での仕事。
スマホを見る姿勢。
妊娠出産。
家事の時の身体の使い方。
緊張する時間。
頑張ることの多い毎日。
気づかないうちに肋骨は動きにくくなり、
呼吸も浅くなっていきます。
すると身体は、
筋肉で頑張って支えようとします。
胸を張る。
お腹を締める。
もちろん筋肉も大切です。
でも、
動きにくい身体のまま頑張るのと、
呼吸ができて、
身体が動ける状態で筋肉を使うのとでは、
少し違うように感じています。
わたしが目指しているのは、
子どもそのものになることではありません。
でも、
子どもの身体が持っている
しなやかさや動きやすさ、
立体的な肋骨や自然な呼吸は、
大人になっても取り戻せると思っています。
きれいな姿勢って何?
と聞かれると、
実はうまく答えられません。
でも、
見た瞬間に
「あ、きれいだな」
と思う身体があります。
重心なのか、
肋骨なのか。
呼吸なのか。
たぶん全部なのですが、
そういう身体は
頑張っている感じがありません。
つい、見惚れてしまう。
それがわたしの思う“きれいな姿勢”です。
