猫背を気にして「背すじをピンと伸ばそう」と意識してみたら、逆に腰や背中がつらくなった…そんな経験はありませんか?
実は、猫背は単に「背中が丸まっている」だけではなく、骨盤や肋骨、首など、全身のバランスが関わっています。
背中を無理に伸ばしても、土台となる骨格が歪んだままでは、他の部分に負担がかかり、腰痛や肩のこりを招きやすくなるのです。
特に多いのは、骨盤が後ろに傾いているタイプの猫背。
この状態で背中だけを反らそうとすると、腰の関節や筋肉が頑張りすぎてしまい、かえって腰に痛みが出やすくなります。
大切なのは「意識して伸ばす」ことではなく、「骨格を整える」こと。
土台から整えば、背中は自然にスッと伸びて、余計な力を入れなくても楽に姿勢を保てるようになります。
日常でできる工夫
・長時間座っているときは、腰の後ろにクッションを入れて、骨盤が後ろに倒れすぎないようにする
・スマホを見るときは、できるだけ目の高さに近づけて、首や背中が丸まらないようにする
・気がついたときに、肩や胸をなでるように触れて、呼吸を深くする
猫背を直したいときこそ、無理に頑張るのではなく、からだ全体のバランスを見直すことが必要なのです。