自律神経と生活習慣 ― 小さな工夫でととのえる毎日

 

朝起きても疲れが抜けない、日中はだるくて集中できない、夜は寝つきが悪い…。

そんな不調の背景には、自律神経の乱れが関わっていることが少なくありません。

 

自律神経は、呼吸や血流、内臓の働きなどを自動で調整してくれる大切な仕組み。

けれど、年齢やストレス、同じ姿勢の積み重ねによって、呼吸が浅くなり、交感神経と副交感神経のバランスが乱れやすくなります。

 

呼吸が浅くなるのは、骨格のこわばりも関係しています。

胸や背中が固まると、肺がふくらみにくくなり、自然に呼吸が浅くなってしまうのです。

すると血流や気持ちの切り替えにも影響が出て、「なんとなく不調」が続くことに。

 

そんな自律神経を整えるために、毎日の生活でできる小さな工夫を。

 

・朝の光を浴びる

→起きたらまずカーテンを開けて、太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされます。

 

・夜は湯船につかって温まる

→シャワーだけで済ませず、湯船で体をゆっくり温めると、副交感神経が働きやすくなります。

 

・気がついたときに胸や肩をなでる

→深呼吸まではできなくても、胸元や肩をやさしくなでるだけで、筋肉がゆるみ、呼吸も自然に深まります。

 

自律神経は、意志でコントロールできないからこそ、生活習慣の積み重ねがとても大切です。

毎日の小さな習慣で、自律神経は少しずつやわらかく整っていきます。